鈴木やゑ家は、江戸時代から高野地区に居住していた旧家で、江戸時代末期に建てられた主屋の屋根裏から4,490点という膨大な量の「守札」が発見されました。
これらを整理・調査をしたところ、市内のみならず全国各地250箇所に及ぶ神社や寺院のもので種類や形態は多種多様でした。中には、貰い受けた時期や祈願者の氏名が記されているものや寺社の歴史や行事などにより時期が特定できるものが含まれており、江戸時代享和3年(1803)頃から昭和30年代頃までの約160年間の守札であることが確認できました。
多様な祈願事に対し、参拝や講中の代参、遠方寺社の御師の配札活動を含めさまざまな手段で神仏に祈願しており、神仏との関わりが当時の人々の生活の中で必要な存在であることや、それぞれの時代における地域の信仰のあり方なども窺え、古文書資料などには見られない市井の人々が多くの寺社の神仏の加護に支えられ生活していたことがわかる貴重な資料であることから、富里市の指定文化財に指定しました。
現在、とみらいテラス(富里市立図書館)2階の富里市郷土資料展示室にて、一部資料を展示しています。
守札の一部
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