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木造聖徳太子二歳立像

  • [2024年6月7日]
  • ID:1187

富里市指定有形文化財【美術工芸品】

木造聖徳太子二歳立像(もくぞうしょうとくたいしにさいりゅうぞう)

所在地:富里市日吉倉483

木造聖徳太子二歳立像は、平成5年に再建された太子堂内に安置(あんち)されていた木造の仏像です。秘仏のため、これまでは60年に一度の開帳とされていましたが、堂の再建を機に10年に一度の開帳となり、2020年に開帳しました。その後、地域住民とお寺の意向により、2023年から毎年、日吉倉地区の花火大会の日に開帳されることになりました。寛永2(1625)年に創立した円勝寺の山号を太子山(たいしざん)ということから、聖徳太子と深い関係があると考えられ、その頃から日吉倉の地に聖徳太子二歳立像は安置されていたと推測されます。

像の高さは71cmで、檜材による寄木(よせぎ)造り。頭部がいくぶん大きく、肩から胸部にかけて厚く重量感があります。それに比べて長袴(ながばかま)を履く下半身は細身にすっきり処理されている。顔はふっくらとし目尻が吊り上がる特徴的な表情をして、緊張感のある意志の強さを感じさせます。彫技(ちょうぎ)も丁寧で力強く全体に重量感と、存在感がある出来の良い作です。

制作時期は、形状、像容(ぞうよう)等から推測して鎌倉時代から室町時代と考えられます。また、聖徳太子信仰発祥地の奈良地方のものと比べてもなんら遜色(そんしょく)はありません。
聖徳太子二歳立像は、県内において、また関東においても類似するものが少ないことから、富里市の日吉倉に聖徳太子二歳立像が存在していること自体極めて貴重であると言えるでしょう。

お問い合わせ

富里市役所 (法人番号1000020122335)教育部生涯学習課

電話: (中央公民館) 0476-92-1211 (社会教育班)0476-92-1211 (文化資源活用班) 0476-93-7641 (スポーツ振興班) 0476-92-1597

ファクス: (中央公民館/社会教育班/文化資源活用班) 0476-91-1020 (スポーツ振興班) 0476-93-9640

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