富里市七栄91-8
南大溜袋遺跡は、昭和47年と48年に成城大学考古学研究室によって学術調査が実施された縄文時代草創期(約1万2千年前)の遺跡です。発掘調査の結果、関東ローム層と呼ばれる赤土の中から石槍137点などが出土し、当時としては旧石器時代と縄文時代を繋ぐ遺跡として注目を集め、昭和50年に40平方メートルが県指定史跡となりました。
市教育委員会では、県指定範囲の詳細が不明であったことから、平成19年度から三ヵ年にわたって市内重要遺跡の確認調査として独自の発掘調査を行い、県指定範囲の外側にも同時代の遺物が広範囲にわたって残されていることを確認しました。
これにより、南大溜袋遺跡に残された縄文時代草創期の人々の生活の痕跡はより広がりを持っていた事が確認されたことから、県指定範囲を取り囲むように周辺部156平方メートルを市指定史跡としました。
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