成田市西三里塚1-196
不二道孝心講は、富士山を信仰する「富士講」から分かれた宗派で、埼玉県鳩ヶ谷に生まれた第八世大行者 小谷三志(こたにさんし)によって確立されました。不二道孝心講は、従来の富士講が迷信や形式を重んじていたことから、これを改め、質素倹約・勤労奉仕・夫婦和合などの日常的道徳実践を説いたのが特徴です。また、天下国家などへの報恩を具体的に示すためとして、社会奉仕事業として道路・橋・堤防などの土木改修工事を行ったことも特色のひとつといえます。
三志の教えは全国的に広がりを見せ、その信者数は最大5万人になったともいわれています。ここ富里の地(根木名地区)に教えが広まったのは、不二道孝心講塔に刻まれた天保15年銘の頃と考えられますが、県内には東葛地区を中心に十数基の塔のなどの造立が確認されているものの、富里市より南には不二道孝心講の広がりを示すものがなく、同講の南限であることが理解できます。
現在、不二道孝心講塔は成田市地番の土地に建っていますが、塔の建立に際して寄進した人々の名が根木名地区の人々のものであること、また、塔の日常管理を根木名地区の方々が行っていることから富里市の指定文化財として指定されました。
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