富里市中沢593-1
国道409号線を八街市に向かい、富里第一小学校前の坂を下りきった所の信号を左折し、200メートル程進んだ左側の高台に、曹洞宗のお寺「稲荷山昌福寺(いなりさんしょうふくじ)」が見えてきます。このお寺の境内の片隅に、「宝篋印塔」がまつられています。
宝篋印塔は、平安時代中期に中国から伝わった「呉越王銭弘俶(ごえつおうせんこうしゅく)」の金銅塔に源流を持つと言われているもので、金属・木・泥・石製のものがあります。
宝篋印塔の名は、塔中に「宝篋印陀羅尼(だらに)経」を収めたことからつけられたもので、「五輪塔」と呼ばれる塔とともに、中世石塔の主流として盛んに造立されました。
ここにある宝篋印塔は、新橋字東長作(にっぱしあざひがしながさく)の畑から出土したもので、基礎部に応永33年(西暦1426年)の銘が刻まれており、富里市出土の中世遺物としては、唯一年号の確認できる資料です。
この塔は、高さ80cmの小型のもので、反花(かえりばな)の一部を欠くものの、均整のとれた美しい形をしていて、富里市の中世仏教思想を物語る貴重な財産といえます。
また、富里市内の中世の石造物は、ほとんどのものが原型をとどめていませんが、この宝篋印塔は原形をとどめた数少ない中世の石造物です。
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