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服部大明神(はっとりだいみょうじん)

  • [2013年1月4日]
  • ID:2513

高松入りが開拓されたころのことである。入植した10軒のうちで不幸が次々と重なった。若妻ばかりが亡くなるのである。皆は思い余って、酒々井から占い師を呼んだ。

託宣によると、昔、近くに奥州から渡ってきた老婆が一人住んでいて病苦に身をさいなみ、狂い死にしたが、そのたたりが残っているという。

人々はそこで、祠を建てておはらいをした。そして年に二回の縁日を設け祭礼を催した。年々にそれは盛んになって広く信仰を集めたという。

そのおかげか、それからは、さほどの不幸は起こらず、家々は富み栄えたという。

おはらいをしている絵

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