「こころの問題は、自分だけで解決すること」と考えていませんか。人は、日頃から自分なりのストレス解消法やストレス回避などの対処をおこなっています。しかし、自己肯定感や信頼できる人間関係、危機回避能力等の「生きることの促進因子」より、失業や多重債務、生活苦、喪失感などの「生きることの阻害因子」が上回ったとき、死に追い込まれる危険性が高まります。日頃から、ストレスに対処するための情報を持つことや、自分なりの対処法を持つことが大切です。それでも対処できないくらいつらい状態になったら、まず誰かに相談しましょう。また、身近な人のそのような様子に気づいたら、そっと声をかけ、話を聞き、相談窓口や医療機関へつなげましょう。