ページの先頭です

吉川植林計画図

[2013年4月18日]

市指定有形文化財【美術工芸品】

吉川植林計画図(きっかわしょくりんけいかくず)

【写真】吉川植林計画図

富里市高野(こうや)

明治15年、現在の金堀区(かなほりく)・吉川区(きっかわく)・四区(しく)にまたがる総面積271町9反歩(約27.2ヘクタール)の土地を、子爵※(ししゃく)の吉川経健が農場を経営するために購入しました。農場経営の中核として現在の吉川区に事務所が置かれ、ここに経営の主体者として岡義行が配置されました。

経営が開始されてから11年間は、馬10頭・牛7頭・羊300頭が放牧され、農夫20名と臨時農夫50名を雇い入れて事業が行われていました。

しかし、その後、羊毛の大暴落などにより経営が好ましくなくなり、農場経営から植林経営に転じることとなりました。この際に作成されたのが「吉川植林計画図」であり、4幅(点)が現存しています。(4幅ですべてなのか、他にも存在したかは不明です。)

職種の異なる事業に転換することは現在でも容易なことではありませんが、農場経営から植林事業に転換する際にも大きなリスクを伴ったものでした。これらの植林計画図は少しでもリスクを軽減するための策として、数十年先の山林の生育状況を想定して綿密に作成されたものでした。

しかし、詳細な計画を立案したところで相手となる自然は気まぐれで、災害や予定外の樹木の生育状態などにより、計画どおりにはいきませんでした。

結局、この植林計画は大きな成果を得ることはできず、その後に訪れた農地解放により、計画地は周辺農民へと還元されていきました。

吉川植林計画図は、牧畜以外の事業が富里において実施されたことを裏付ける史料として、また、当時の測量技術を垣間見る資料として貴重なものです。

(この計画図は個人所有のため、見学を希望する際は市教育委員会にご一報願います。)

※旧制度の爵位(しゃくい)の一つ。男爵(だんしゃく)→子爵(ししゃく)→伯爵(はくしゃく)→侯爵(こうしゃく)→公爵(こうしゃく)の順に身分が高い。

お問い合わせ

富里市教育委員会生涯学習課

電話: (中央公民館) 0476-92-1211 (社会教育班)0476-93-7641 (文化資源活用室) 0476-93-7641 (スポーツ振興室) 0476-92-1597

ファクス: (中央公民館/社会教育班/文化資源活用室) 0476-91-1020 (スポーツ振興室) 0476-93-9640

お問い合わせフォーム


ページの先頭へ