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木造釈迦如来坐像

  • [2013年4月18日]
  • ID:1189

富里市指定有形文化財【美術工芸品】

木造釈迦如来坐像(もくぞうしゃかにょらいざぞう)

所在地 富里市日吉倉483

木造釈迦如来坐像は、平成5年の太子堂再建にともない宮大工が円勝寺境内の念仏堂を宿として使用したことにより確認されました。この堂は、地区の念仏講(ねんぶつこう)が念仏を行っていた場所であり、本像はかなり古い時期からこの堂に安置されていたものと考えられます。

像容は像高48.5cmで檜材の一木造りの比較的小振りな像で、頭部の螺髪(らほつ)は浅く細かい線状に刻み生え際も水平である。肩から胸にかけて厚みのあるたいくと張りのある膝前は藤原仏の特徴をよく表わしています。面部は多少硬く張りのある表情で、衣文(えもん)の線も硬く形式化している。また後補(こうほ)部の両手はどっしりとした腕部に比べて多少違和感があります。

この釈迦如来像は、解体修理が平成5年に櫻庭裕介氏(当時東京芸術大学講師)により行われ、両手は後から補修されたものであり、造像当初の形状は不明であるとのこと。そして、この像は形状等から判断して地方色が強い像で、近在で造られたものと考えられます。

どのような縁で日吉倉に安置したのかは不明であるが、今のところ富里市では非常に古い平安時代末期から鎌倉時代初期の像と考えられることから、指定し保護することになりました。
また、両手が補修によるものであり造像当初とは異なっている可能性もあるが、現在の像の印相(いんそう)が禅定(ぜんじょう)印(法界定印)であるため釈迦如来としました。

お問い合わせ

富里市役所 (法人番号1000020122335)教育部生涯学習課

電話: (中央公民館) 0476-92-1211 (社会教育班)0476-92-1211 (文化資源活用班) 0476-93-7641 (スポーツ振興班) 0476-92-1597

ファクス: (中央公民館/社会教育班/文化資源活用班) 0476-91-1020 (スポーツ振興班) 0476-93-9640

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