子宮頸がん(HPV)ワクチン
子宮頚がんワクチンは、国の方針により令和3年11月26日より接種の積極的勧奨を再開しています。
なお、令和5年4月1日から9価ワクチン(シルガード9)が公費で接種できるワクチンとなります。
対象者の方に、4月以降順次個別通知でお知らせします。なお、通知が届く前に接種を希望される方は、健康推進課に問い合わせてください。
ヒトパピローマウィルス感染症
- 子宮頸がんとは、ほとんどがHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスが原因で発症するがんです。このウイルスは、性経験のある女性であれば一生に一度は感染するといわれています。
- このウイルスに感染すると自然に排除されることが多いですが、そのままとどまることもあります。感染が長期化すると子宮頸がんが発生すると考えられています。
- 子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんを起こしやすいタイプのウイルスの感染を防ぐことができ、子宮頸がんの原因の多くを防ぐことができます。
- ただし、この予防接種だけでは、防ぐことができないタイプのウイルスもあるので、予防接種の有無に関わらず、子宮頸がんの早期発見には、20歳になったら子宮頸がん検診を定期的に受診することが重要です。
対象者
接種方法
いずれも、1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。
2価(サーバリックス)ワクチン | 回数 | 標準的な方法 | 標準的な方法からずれた場合 |
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2価(サーバリックス) | 3回 | 1か月の間隔おいて2回接種した後、1回目の接種から6か月あけて3回目を接種 | 1か月以上の間隔をおき2回接種後、1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上あけて3回目を接種 |
4価(ガーダシル)ワクチン | 回数 | 標準的な方法 | 標準的な方法からずれた場合 |
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4価(ガーダシル) | 3回 | 2か月の間隔をおいて2回接種した後、1回目の接種から6か月あけて3回目を接種 | 1か月以上の間隔をおき2回接種した後、2回目から3か月以上あけて3回目を接種 |
9価(シルガード9)*初回開始年齢によって回数が異なります。ワクチン | 初回接種 開始年齢 | 回数 | 標準的な方法 | 標準的な方法からずれた場合 |
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9価(シルガード9)
| 15歳未満(15歳の誕生日の前日まで) | 2回 | 6か月の間隔おいて2回接種
| 少なくとも5か月以上あけて2回。 *5か月未満で接種した場合は、3回目が必要。 |
9価(シルガード9) | 15歳以上(15歳の誕生日以降) | 3回 | 2か月の間隔をおいて2回接種した後、1回目の接種から6か月あけて3回目を接種 | 1か月以上の間隔をおき2回接種した後、2回目から3か月以上あけて3回目を接種 |
接種上の注意点
- 接種する場合は、有効性とリスクを理解した上で、接種してください。
- 子宮頸がんのワクチンは、原則同じ種類のワクチンを毎回接種してください。
ただし、すでに2価・4価ワクチンで1回または2回接種された方が残りの回数分を9価ワクチンに変更を希望する場合接種医とよく相談の上で医師が認める場合は9価を選択することも可能です。 - 予防接種後に血管迷走神経反射として失神があらわれることがあるので、接種後の移動際に転倒等に気をつけてください。
厚生労働省リーフレット
小学校6年から高校1年生相当の女子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)
小学校6年から高校1年生相当の女子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)
副反応
- ワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛み・腫れ、注射の痛み・恐怖・興奮などをきっかけとした失神があります。
- まれにアナフィラキシー(呼吸困難、じん麻疹などの重いアレルギー症状)やギラン・バレー症候群(両手足の力の入りにくさなどの症状とする末梢神経の病気)、急性散在性脳脊髄炎(頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気)等がみられることがあります。
HPVワクチンに関する相談窓口
接種後の健康について心配がある場合
相談窓口
- HPVワクチンを含む予防接種についての相談
感染症・予防接種相談窓口
電話:050-3818-2422
受付:平日9時から17時(土曜、日曜、祝日、年末年始除く
※厚生労働省が業務委託している外部の民間業者により運営されています。