市内小中学校の入学式に寄せて・新しい季節のはじめに[令和8年4月3日]
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メッセージ
4月7日に中学校、4月8日に小学校で入学式が挙行されます。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そして保護者の皆様、お子様のご入学に際し、心からお祝い申し上げます。
先月行われた卒業式では、それぞれの学校が心を込めて卒業生を送り出しました。同時に別れのさみしさも感じたことと思います。新しい世界へ飛び出していく喜びと、長く一緒に過ごした先生や友達と別れるさみしさとが同時に感じられる季節ですね。でも、間もなくすると、ぽっかりと空洞になった心も、誰もいない教室も、新入生が満たしてくれます。そうです、新しいメンバーとともに新年度がスタートします。
「入学式」
迎える気持ちを精一杯込めてつくり上げる入学式々場。心温まる掲示や色とりどりの花で飾られた新入生のための教室。新入生に向けられる在校生と先生方のあたたかなまなざし。始業式とはまた違った趣で、学校がひとつになり、新しい季節の到来が感じられる行事です。
さて、先月19日に開幕し、先週決勝戦を終えて閉幕した、第98回選抜高等学校野球大会。この大会の開会式では、30年以上も前から大会歌「今ありて」が、神戸山手女子高校(現在は男女共学となり神戸山手グローバル高校に校名を変更)の女子生徒により合唱されてきました。この曲は阿久悠さんによって詩が書かれ、谷村新司さんの作曲によるものです。
新しい季節(とき)のはじめに 新しい人が集いて
頬染める胸の高ぶり 声高な夢の語らい…
ああ甲子園 草の芽萌え立ち
駆け巡る風は 青春の息吹か
今ありて未来も 扉を開く
今ありて時代も 連なりはじめる
「今ありて」(阿久悠作詞、谷村新司作曲)
夏の甲子園大会の大会歌は「栄冠は君に輝く」です。この歌は気持ちを高ぶらせる勇壮な曲で、詞は、勝利を目指して試合に臨む選手の気持ちや、凛々しくも地面をけって駆け回る様子、自チームのために気持ちを込めてバットを振る様子を力強く描写しています。対して、この「今ありて」は試合の様子というよりも、春の到来とこの季節に集った人々が、確固たる決意と緊張をにじませ、新たなものとの邂逅(巡り合うこと)に胸を高鳴らせている状況を見事にすくいあげている、そんな歌詞です。勝利の歌でも、青春を賛美するものでもなく、ただ、今始まるこの時の尊さを正面から表現した歌なのです。そして後半の二連。
「今ありて未来も 扉を開く」
現在、あなたが充実した日々を送っていても、辛い状況に立たされていても、どのような状況にあっても、必ずや今ここから、この時から未来の扉が開かれていくのです。
「今ありて時代も 連なりはじめる」
今この場所、この時が過去と未来の交わる場所であり、今この場所、この時があって、時代が連綿と続いていくのです。
新しい環境に在って、何も成し遂げていないどころか、まだその一歩を踏み出してもいない人の背中を押してくれる、そんな楽曲です。
この曲の持つ、のびやかで端正な曲調と、これから何かが始まる予感を感じさせる詞が、春浅いこの季節の透明感と相まって、心のうちから勇気を与えてくれます。
新入生の皆さん、勇気をもって一歩を踏み出し、未来の扉を開けてください。
令和8年4月
富里市教育委員会教育長 大澤 昌宏
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