この「とみさと梨の栽培記録」は、富里の果樹農家さんに取材を行い、一人前の梨になっていく様子をご紹介します。
随時更新していきますので、ご覧いただければ幸いです。
1本の苗木を植えてから、1つの梨を収穫するまで、約3から4年かかるそうです。
梨づくりは、12月の寒い時期からスタートします。
剪定(12月から2月)→誘引(2月から4月上旬)→花芽整理(3月)→摘蕾(4月)→花粉付け(4月)→摘果(4月から5月)→摘心(5月から6月)→予備枝の誘引(6月から7月)→収穫(7月下旬から10月)
以上のとおり、年間を通して作業を行っています。
では、これから細かく見ていきましょう。
剪定とは、品質の高い梨が収穫できるように、枝を切り間引くことにより、日光が均等にあたるようにする作業です。
誘引とは、枝を棚付けし、枝と枝の間隔を調整する作業です。誘引を行うことにより、台風などの災害に強くする他、消毒や日光が均等に当たるようにするメリットがあります。
花芽整理とは、剪定の一つで、品質の良い梨を収穫するために、芽を間引いて、残した芽に栄養を集中させるために行います。
摘蕾とは、葉は残し、枝の先端2つ芽までの蕾や実らせたくない場所の蕾を取るために行います。こちらも残した蕾に栄養を集中させるために行います。
梨の多くの品種は自分の花粉では実にならない「自家不和合性」という性質があり、そのままでは実になりにくいので受粉には人の手で受粉させる方法や複数の品種を選んで栽培する中でミツバチに受粉させる方法等があります。
摘果とは大きく、形の良い果実を残すために行います。また、残した果実に栄養を集中させるために行います。
多目的防災網で天井を覆い、雹や虫の防除を行います。
摘心とは来年の短果枝(花芽)を作り先端に栄養を流すため、また、葉に日光が当たりやすくさせるために行います。
予備枝の誘引とは来年に果実を実らせる準備のために、天に伸びた枝を斜めに固定することです。
美味しく育った富里の梨たちが全国へ発送されていきました。
富里市役所 (法人番号1000020122335)経済環境部農政課
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