BCGの予防接種について
BCGとは、結核菌を弱毒化したワクチンのことで、接種することで結核を予防します。
接種対象者
接種回数
接種上の注意点
- BCGの接種方法は、管針法といってスタンプ方式で上腕の2カ所に押しつけて接種します。
- 接種後10日頃に接種局所に赤いポツポツができ、一部に小さいうみができることがあります。この反応は、接種後4週間頃に最も強くなります。その後は、かさぶたができ、小さな傷痕が残るだけになります。これは、BCG接種により抵抗力(免疫)がついた証拠になります。包帯をしたり、バンソウコウをはったりせず、そのまま普通に清潔を保ってください。ただし、接種後3カ月を過ぎても接種のあとがジクジクしているようなときは医師にご相談ください。
副反応について
- 副反応としては、接種をした側の脇の下のリンパ節がまれに腫れることがあります。
- 通常、様子をみてかまいませんが、ただれたり、大変大きく腫れたり、まれに化膿して自然にやぶれてうみが出ることがあります。その場合には医師にご相談ください。
- また、お子さんが結核にかかったことがある場合、接種後10日以内に接種局所の発赤・腫脹及び接種局所の化膿等を来たし、通常2週間から4週間後に消炎、瘢痕化し、治癒する一連の反応が起こることがあり、これをコッホ現象といいます。
- コッホ現象と思われる反応がお子さんに見られた場合は、接種を受けた医療機関を受診させてください。この場合、お子さんに結核をうつした可能性のあるご家族の方々も医療機関を受診するようにしてください。
結核
- 結核菌の感染で起こります。
- わが国の結核患者はかなり減少しましたが、まだ3万人を超える患者が毎年発生しており、大人から子どもへ感染することも少なくありません。
- また、結核に対する抵抗力はお母さんからもらうことができませんので、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配があります。
- 乳幼児は結核に対する抵抗力が弱いので、全身性の結核症にかかったり、結核性髄膜炎(ずいまくえん)になることもあり、重い後遺症を残す可能性があります。