あけましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、令和2年の新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

　昨年は、市長選挙が行われ、皆さまから多大なご支援を賜り、市長の重責を担わせていただいたことは、大変に身の引き締まる思いでおります。

　さて、8月の就任から4か月が経ちましたが、この間には、議員各位そして市民の皆さまとの真摯な対話と、意見交換や自治会のイベント等に積極的に参加し、まずは市政の実情を身をもって感じてまいりました。

　また、再三に渡る災害では、市民の皆さまに大変にご苦労をおかけしましたが、一日も早い復興に向けて取り組むとともに、厳しい財政事情に加え、復興に伴う財源は、さらに、本市に大きな影響を及ぼすことから、復興に向けた万全の支援として、総務省に直接出向き、本市の実情を率直に訴え、さらなる財政支援について、強く要望しております。

　さらに、より強固な危機管理体制を築くうえで、危機管理分野を専門に持つ、大学との連携協定の締結に向け、協議を開始し、スポーツ・芸術分野の連携協定についても、併せて進めているところでございます。大学との連携は、本市に新風を吹き込むなど、まちづくりの担い手として、大きな期待を寄せております。

　また、高齢者福祉施策では、本市における介護サービス事業者が、介護人材を確保し、安定した運営を図ることができるよう、厚生労働省に直接出向き、介護報酬区分の見直しについて、強く要望してまいりました。

　さらに、歳入改革でもある、酒々井インターチェンジ周辺や直結道路周辺等に、新たな企業立地の創出を図るため、市街化調整区域の規制緩和並びに、市街化区域の用途変更についても、千葉県との協議に着手し、今後は、早期の進捗が図られるよう、さらに加速してまいります。

　なお、経営戦略室の設置については、本年4月の設置に向け準備を進めておりますが、設置後、直ちに業務が遂行できるよう、業務の前倒しとして、経営戦略室の前身となるべく、各部等の長で組織する「富里市行政課題検討プロジェクトチーム」を昨年11月に設置いたしました。すでに、経営管理の視点に立った検討・整理に着手しており、公共施設等の行政課題にしっかりと対応してまいります。

　今年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、日本にとって大きな節目の年であり、十二支でも「子年」という、新しい運気の始まりとなります。植物で例えるなら、成長に向かって種子が膨らみ始める時期であり、未来への大いなる可能性を生み出す年ともいわれています。本市にとっても、行政課題の解決に向け着実に取り組む一方で、新たな取り組みを積極的に展開し、更なる市政発展の年となるよう、邁進してまいります。　

　結びに、本年も市民の皆さま一人ひとりのご健勝とご多幸を祈念いたしまして年頭のあいさつといたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　令和2年1月1日