年末年始の高齢者の事故に注意!
お正月の餅の窒息に注意
「誤えん等の不慮の窒息」による事故は、高齢者の「不慮の事故」の中で最も死亡者数が多く、このうち約半数を「気道閉塞を生じた食品の誤えん」が占めています。特にお正月(年始)は餅による窒息事故が多発するため注意が必要です。
加齢とともにかむ力や飲み込む力は衰え、食品による窒息事故のリスクは高まります。高齢者の方本人だけでなく、家族の方など周りの方も一緒に注意し、事故を防止することが大切です。
餅による窒息事故を防ぐために
- 餅は小さく切り、食べやすい大きさにしましょう。
- 餅を食べる前に、お茶や汁物を飲んで喉を潤しましょう。
- 一口の量は無理なく食べられる量にしましょう。
- ゆっくりとよく噛んでから飲み込むようにしましょう。
- 高齢者が餅を食べる際は、周りの方も食事の様子に注意を払い、見守りましょう。
入浴中の溺水に注意!~自宅の浴槽内での死者数は交通事故の2倍~
【事故を防ぐためのポイント】
- 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
- 湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。
- 浴槽から急に立ち上げらないようにしましょう。
- 食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう。
- 入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらいましょう。
- 湯温や部屋間の温度差、入浴時間など普段意識しにくい部分について、温度計やタイマーを活用して見える化するようにしましょう。
掃除中の転落等に注意!~大掃除をすることが多い12月に多く発生~
【事故を防ぐためのポイント】
- 脚立やはしごを使用した高所作業は極力控え、行う場合は広いステップや上枠がついた身体のバランスを取りやすい用具を使い、安定した場所で無理なく行いましょう。
- 滑りやすい場所で掃除をする際には転倒に注意し、足場が濡れている場合は事前に拭き取りましょう。
- 洗剤などの取扱説明、注意表示をよく確認し、正しく使用しましょう。